この記事は、無料の内容、有料プランの価格、商用利用の条件、つまずきやすい制限を書いています。
この記事の書き方について
料金と商用条件は、公式の料金ページ・利用規約・ヘルプを直接読んで書いています。
わからないものは「公式ページから金額を確認できず」と書いてあります。
数値がない項目があるのは調査不足に見えるかもしれませんが、動画生成AIの料金は数か月で変わります。気になったサービスは念のため、公式でも確認してください。
サービス名と、動画生成モデル名について
サービス名と、動画生成モデル名は混同しがちですが、異なることに注意していただきたいです。
Veo はGoogleの動画生成モデルの名前で、それを使うサービスがFlowです。
Kling 3.0 はモデルの世代名で、サービス名はKling AIだったりします。
Runway Gen-2 のような表記もモデルの世代であって、独立したサービスではありません。
さらにややこしいのは、同じモデルが複数のサービスから使えることです。たとえばAdobe Fireflyの上位プランでは、Adobe自社のモデルに加えてVeo 3.1 FastやKling 3.0といった他社モデルも選べます。モデルが同じでも、料金、編集機能、商用条件は契約したサービス側の条件が適用されます。
文章や画像から映像を作るサービス
風景、商品のイメージカット、人が動く短い場面など、映像そのものを生成するタイプです。1本あたり5秒から10秒程度の短いクリップが基本で、それをつないで長い動画にします。
Runway
公式サイト:https://runway.com/ / 料金ページ:https://runway.com/pricing
提供元・表記:Runway AI, Inc.。公式サイトは runway.com(旧 runwayml.com からは転送されます)。Gen-2やGen-3といった表記は、サービス名ではなくモデルの世代名です。
得意なこと:映像の生成と編集を同じ画面で扱えます。ゼロから作るだけでなく、既存の映像に手を入れる用途でも候補になります。
無料内容:Freeプランは0ドルで、125クレジットが付きます。ここが初心者の最初のつまずきポイントで、この125クレジットは毎月補充されるのではなく、アカウントに一度きり付与されるものです。使い切ったら有料プランに上がるしかありません。月が変わっても戻ってきません。ストレージは5GB、使えるモデルにも制限があります。
料金:Standardが年払いで月12ドル(月払いなら月15ドル)、毎月625クレジット。Proが年払いで月28ドル(月払い月35ドル)、毎月2,250クレジット。Maxが年払いで月76ドル(月払い月95ドル)、毎月9,500クレジット。Standard以上で透かしが外れ、4Kアップスケールが使えます。クレジットの翌月繰り越しはMaxプランだけです。
商用利用:公式ヘルプは、Runwayで作ったコンテンツについて「Runway側から非商用の制限をかけることはない」と説明しています。クレジット表記も不要です。ただしこれは、生成した映像に写り込んだ他人の写真や音楽やキャラクターの権利まで手に入るという意味ではありません。(商用利用の根拠:Runway Help:Can I use the content I made in Runway for commercial purposes?)
注意点:クレジットという単位に慣れていないと、月625クレジットが何本分なのかピンときません。使うモデルと秒数で消費量が変わるため、無料枠のうちに本番と同じ設定で1本作って、消費量を測っておくと契約プランを決めやすくなります。
Google Flow(モデルはVeo)
公式サイト:https://flow.google.com/ / 料金(Googleのサブスクリプション):https://gemini.google/subscriptions/
提供元・表記:Google。サービス名がFlow、動画生成モデルがVeoです。「Google Veo」という名前のアプリはありません。
得意なこと:単発のクリップを作るだけでなく、シーンをつないで物語にしていく作りになっています。Googleのアカウントをすでに持っている人にとっては入口が近い選択肢です。
無料内容:サブスクリプションを契約していなくても、1日50 Flowクレジットが使えます。ただし日ごとにリセットされ、使わなかった分は翌日に繰り越されません。有料契約はこの50に上乗せされる形です。
料金:無料の1日50クレジットに対して、Google AI Plusが月4.99ドルで毎月200クレジット追加。Google AI Proが月19.99ドルで毎月1,000追加、Veo 3.1 Liteへの制限付きアクセス。Google AI Ultraは月99.99ドルで毎月10,000追加、月199.99ドルの上位で25,000追加。いずれも繰り越しはありません。対象のWorkspaceプラン(Business、Enterprise、Educationなど)でもFlowが使えます。
商用利用:今回確認した利用開始ガイドでは、商用利用の個別条件までは示されていませんでした。個人向け契約、組織向け契約、API経由で条件が同じとは限らないので、自分の契約に対応する規約で確認してください。(参照した公式資料:Google Flow 利用開始ガイド、Google 生成 AI 追加利用規約。後者には出力の所有や商用利用に関する記述が見当たらなかったため、この記事では商用条件を判定していません)
注意点:日本在住者に関わる制限がひとつあります。日本はFlowの対応地域に含まれていますが、公式の対応地域ページには「AI credits are currently unavailable in Japan」と明記されており、追加クレジットを日本から購入できません。1日50クレジットと契約に含まれる分で足りるかを、先に見積もっておいてください。ほかに、18歳以上であること、VPNでの地域回避が認められないこと、編集機能はデスクトップのChromium系ブラウザで最も充実することが案内されています。クレジット消費はモデルごとに異なり、変動が速いとGoogle自身が書いています。(対応地域とクレジット、クレジットの仕組み)
Adobe Firefly
公式サイト:https://firefly.adobe.com/ / 料金ページ:https://www.adobe.com/products/firefly/plans.html
提供元・表記:アドビ。Fireflyはアドビの生成AIブランド名で、画像と動画の両方を含みます。
得意なこと:生成した素材をそのままPremiere ProやAfter Effectsの編集工程につなげられます。すでにCreative Cloudを使っている人なら、ここが一番の強みです。
無料内容:プランを契約しなくても、画像・動画・音声で毎日一定回数の無料生成が使えます。枠は毎日リセットされます。Creative Cloudの契約に生成クレジットが含まれる場合もあるため、自分の契約画面のクレジット残高も先に確認してください。
料金:Firefly Standardが月9.99ドルで生成クレジット2,000、5秒動画に換算すると約20本。Firefly Proが月19.99ドルでクレジット4,000、約40本。Firefly Pro Plusが月49.99ドル(調査時点で初年度30%オフの月34.97ドルというキャンペーン表示あり)でクレジット10,000、約100本。Firefly Premiumが月199.99ドルでクレジット50,000、Firefly Videoモデルが無制限。チーム向けプランは年契約で1ライセンス月19.99〜199.99ドルです。
商用利用:ベータ表示のない機能の出力は商用プロジェクトで使えると公式FAQが明記しています。ベータ機能についても、製品内に別の表示がなければ商用利用できますが、法人向けの補償対象とは扱いが分かれます。(商用利用の根拠:Adobe:Generative credits FAQ/Commercial use)
注意点:Fireflyの画面には他社のモデルも並んでいます。上位プランではVeo 3.1 FastやKling 3.0なども選べますが、Adobeの商用利用の説明をすべての提携モデルにそのまま広げないでください。モデルごとに条件が変わり得ます。
Luma(Dream Machine)
公式サイト:https://lumalabs.ai/dream-machine / 料金ページ:https://lumalabs.ai/dream-machine/pricing
提供元・表記:Luma AI。Dream Machineは同社の制作環境の名前で、調査時点の料金ページは「Luma Agents」という名称で構成されています。
得意なこと:画像を起点にした動画化と、参照素材を使った映像づくり。静止画を先に決めてから動かす進め方に向いています。
無料内容:FreeプランとLiteプランがあります。ただし公式のライセンス案内は、この2つで生成したコンテンツを個人利用限定とし、商用利用の権利はないと明記しています。さらに、Free・Liteで生成した動画に入る透かしは、あとから上位プランへ移っても消せないとされています。試したい素材と本番で使う素材は、分けて考えてください。
料金:Plusが月30ドル(年払いで月25ドル)、10,000クレジット。Proが月90ドル(年払いで月75ドル)、40,000クレジット。Ultraが月300ドル(年払いで月250ドル)、150,000クレジット。TeamとEnterpriseは問い合わせです。なお、料金ページのプラン名(Plus/Pro/Ultra)と、ライセンス案内に出てくるプラン名(Plus/Unlimited/Enterprise)が一致していません。契約画面に表示された名前で条件を確認してください。
商用利用:公式のライセンス案内は、商用利用が認められるのはPlus以上の有料プランだけで、Free・Liteは個人利用限定だとしています。加えて利用規約は、商用利用を認める有料契約の期間中に生成された出力を商用利用の対象としています。つまり「いま有料会員だから、無料のときに作った動画も商用に使える」とは限りません。過去分をさかのぼって商用化できる保証はない、と読むのが安全です。(根拠:Luma ライセンス案内、Luma Terms of Service)
注意点:試験提供中の機能には、内部評価やテストに用途を限定する別の条項があります。新機能をいち早く使いたい場合ほど、この条項を確認してください。
Pika
公式サイト:https://pika.art/ / 料金ページ:https://pika.art/pricing
得意なこと:画像に動きを付けたり、映像の一部を差し替えたりする演出系の機能。SNS向けの短い動画のアイデア出しに使いやすいサービスです。
無料内容:Freeプランは0ドルですが、毎月付与されるクレジットは0です。使うにはクレジットパックを別途購入します。透かしは付きませんが、商用ライセンスは含まれません。「無料でたくさん試せるサービス」ではなくなっています。
料金:Starterが月10ドルで毎月900クレジット。Creatorが月35ドルで毎月3,150クレジット。Fancyが月95ドルから(クレジット量に応じて880ドルまで)で毎月8,550クレジット以上。Enterpriseは問い合わせ。年払いで20%オフです。全プランで透かしなしのダウンロードができます。
商用利用:**FreeとStarterには商用ライセンスが含まれません。**料金表では、この2つが「Not included: Commercial license」、Creator以上が「Included: Commercial license」と表示されます。2026年8月4日更新の利用規約も、契約プランが明示的に商用利用を許可しない限り、個人・非商用の利用に限ると定めています。仕事で使うならCreator以上です。(根拠:Pika 料金ページ、Pika Terms of Service)
注意点:公式FAQには「無料で150クレジット」という、現在の料金表と合わない記述が残っています。同じサイト内で情報が食い違っているので、料金表と利用規約のほうを信じて、契約画面で最終確認してください。プランによって使える機能と解像度が変わる点も、無料枠での検証結果をそのまま納品品質と考えない理由になります。
Kling AI
公式サイト:https://kling.ai/ / 料金(メンバーシップ):https://kling.ai/membership/membership-plan
提供元・表記:Kuaishou系。サービス名はKling AI、モデルの世代名がKling 3.0などです。
得意なこと:人物や商品の動きを指定する映像づくり。参照素材を使った制御に対応しています。
無料内容:無料で試せる枠は用意されていますが、内容はログイン後の画面で変動します。
料金:公式のメンバーシップ画面から金額を取得できませんでした。 料金ページが動的に読み込まれる作りのため、この記事では金額を記載しません。他社まとめ記事の数値は転載していないので、公式の購入画面で確認してください。
商用利用:規約が2本あり、それぞれ書いてあることが違います。一般の利用規約4.6には、書面による許可なしの商用利用を制限する記述があります。一方、有料サービス規約3.1.2は「KLING AI members’ use of the Output for commercial purposes is not restricted」として、会員が出力を商用目的で利用・複製・配布・改変できると明記しています。ただし、Kling AIと競合する製品やサービスの開発・提供に使うことは除外されています。整理すると、無料・一般利用は原則として非商用、有料会員には商用の許可がある、という構成です。(根拠:一般利用規約、有料サービス規約 3.1.2)
注意点:規約4.5にはブランドやロゴの表示に関する条件があります。透かしなしで書き出せる機能と、表示義務が免除されることは別の話です。
Hailuo AI(MiniMax)
公式サイト:https://hailuoai.video/ / 料金ページ:https://hailuoai.video/subscribe
提供元・表記:MiniMax。動画サービスの入口がHailuo AIです。モデル名とアプリ名が併記される資料が多いため、契約先はHailuoの画面で確認してください。
得意なこと:文章や参照素材からの動画生成。
無料内容:無料ユーザーのダウンロードには透かしが付きます。Standardプラン以上で透かしなしのダウンロードができる、と有料サービス規約自体に書かれています。
料金:Standardが月14.99ドル、Proが月54.99ドル、Masterが月119.99ドル、Ultraが月124.99ドル、Maxが月199.99ドル。これらは購読ページではなく、有料サービス規約のページに一覧で載っています。なお月94.99ドルのUnlimitedは2025年6月18日以降は新規提供されないレガシープランとして記載されています。
商用利用:有料サービス規約は、有料契約の期間中に生成しダウンロードしたコンテンツについて、商用利用する権利を含む権利を利用者が保持すると説明しています。逆に言えば、無料生成物の商用許諾はこの条項からは読み取れません。(商用利用の根拠:Hailuo AI Video Subscription Service Terms 7・8)
注意点:透かしの有無が無料と有料の分かれ目になっているので、商用で使う前提なら最初から有料プランで試すほうが判断が早いです。
PixVerse
公式サイト:https://pixverse.ai/en
得意なこと:画像や文章からの映像生成と、テンプレート的なエフェクト。手軽に短い動画を量産する用途に向いています。
料金:公式の料金ページから金額を取得できませんでした。
商用利用:このサービスは「どの入口から使ったか」で条件が変わります。一般向け利用規約4.1には、別途の許可や商用ライセンスがない場合、出力の利用を非商用に限定する記述があります。一方、API向けのプラットフォーム規約5.3には商用利用を制限しない旨があります。API向けの許諾を、アプリ版やWeb版の全プランに当てはめないでください。(商用利用の根拠:一般向け Terms of Service 4.1〜4.3、API向け Platform Terms 5.3)
注意点:一般向け規約の中にも商用に触れる別の記述があり、適用範囲が読み取りにくい状態です。仕事で使う予定があるなら、サポートに問い合わせて書面で回答をもらうのが確実です。
Midjourney
公式サイト:https://www.midjourney.com/ / 料金(プラン比較):https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/27870484040333-Comparing-Midjourney-Plans
提供元・表記:Midjourney, Inc.。画像生成で知られていますが、静止画を起点にした動画生成にも対応しています。
得意なこと:先に絵の方向性を固めてから動かす進め方。画の質を最優先する制作に向いています。
無料内容:無料プランはありません。最低でもBasicプランの契約が必要です。
料金:Basicが月10ドル(年払い96ドル、月あたり8ドル)で高速GPU時間3.3時間。Standardが月30ドル(年払い288ドル、月24ドル)で15時間。Proが月60ドル(年払い576ドル、月48ドル)で30時間。Megaが月120ドル(年払い1,152ドル、月96ドル)で60時間。ProとMegaでは、生成物を非公開にするStealth Modeが使えます。
商用利用:公式ヘルプは、自分で作成した画像や動画を利用でき、解約後も権利を保持すると説明しています。ただし年商100万米ドルを超える企業はProまたはMegaプランが必要という条件があります。会社として使う場合は、この売上ラインを先に確認してください。(商用利用の根拠:Midjourney:Using Images & Videos Commercially)
注意点:他人が生成した画像をアップスケールしても、その人の権利を引き継ぐわけではありません。動画の元にする画像は、自分が使える素材から選んでください。
名前だけ挙げておく候補
以下は機能の存在を確認しただけで、料金と商用条件は今回判定していません。最初の1つに選ぶ対象というより、上の候補で物足りなくなったときに見るリストとして扱ってください。
Vidu(参照素材を使った動画生成)、Dreamina(CapCut系の画像・動画生成)、Higgsfield(映像生成と加工)、LTX Studio(構成からショット設計までまとめて進める)、Magnific(旧Freepikの動画生成ページ)、Krea(リアルタイム生成)、Wan(動画生成サービス)、Lovino(旧LensGo)、Haiper、Kaiber。
人物アバターに話してもらうサービス
講座、社内研修、商品説明など、言葉を正確に伝えたい動画ではこちらが候補になります。映像の美しさより、台本を直しやすいことと、人物の使用条件のほうが重要になります。
HeyGen
公式サイト:https://www.heygen.com/ / 料金ページ:https://www.heygen.com/pricing
得意なこと:AIアバター、自分の姿をもとにした分身動画、翻訳。同じ内容を複数言語に展開する用途で強いサービスです。
無料内容:Freeプランは0ドルで、月3本まで、1本1分まで。透かしが入ります。
料金:Creatorが月29ドル(年払いで月24ドル)、毎月600クレジット、1本30分まで、透かしなし。Proが月49ドル、毎月1,000クレジット(クレジット量に応じて上位の価格帯があり、最大で毎月100,000クレジットの月4,300ドルまで用意されています)。Businessが月149ドル、毎月1,500クレジット、1本60分まで、追加席は1席20ドル。Enterpriseは問い合わせで、動画の長さ上限なし。
商用利用:ここが一番の注意点です。利用規約は有料プラン(Creator、Pro、Business)について、出力を商用目的を含めて自由に使えるとしています。一方で無料プランの出力は「販売、サブライセンス、再配布、収益化、商業活動に関連した利用」が禁止されています。無料で作った動画をYouTubeで収益化したり、クライアントに見せたりするのは規約違反にあたります。(商用利用の根拠:HeyGen Terms of Service)
注意点:実在する人の姿や声を使う場合は、その用途での同意も必要です。規約違反による契約終了時には、出力の利用停止や削除に関する条項が適用されます。
Synthesia
公式サイト:https://www.synthesia.io/ / 料金ページ:https://www.synthesia.io/pricing
得意なこと:研修や業務説明の動画。台本を整えて、説明役の人物を配置するタイプです。企業の教育コンテンツで採用例が多いサービスです。
無料内容:Basicプランが0ドルで、月10分の動画、アバター9体、月1,200クレジット。クレジットカード不要で始められます。
料金:Starterが月29ドル(年払いで月18ドル相当、38%オフの表示あり。キャンペーン価格の可能性があるため契約画面で要確認)、月10分、アバター125体以上。ここで動画のダウンロードとSynthesiaのブランド表示の削除ができるようになります。Creatorが月89ドル、月30分、アバター180体以上に加えて自分のアバターを5体まで、月3,600クレジット、API利用と対話型動画に対応。Enterpriseはカスタム価格で、動画時間は無制限、ストックアバター240体以上と個人アバター無制限。
無料プランと最安の有料プランで、月に作れる動画の長さが同じ10分である点は見落とされやすいところです。Starterにお金を払う理由は分数を増やすことではなく、ダウンロードとブランド表示の削除、そしてアバターの選択肢です。
商用利用:標準アバターとSyntheticアバター、音声は、自社サイトの研修動画、FAQ、商品紹介、通常のSNS投稿には使えます。ただし有料テレビ広告やSNS広告などの有料プロモーションには制限があります。カスタムアバターを作る場合は、本人との合意とコンテンツポリシーに従います。(商用利用の根拠:Synthesia Video Licensing)
注意点:同じ動画でも、自社サイトに置くのか広告費を払って配信するのかで扱いが変わります。公開先を決めてからアバターを選ばないと、作り直しになります。
D-ID
公式サイト:https://www.d-id.com/
得意なこと:顔画像やアバターに音声を組み合わせて、話す人物の動画を作ること。Creative Reality™ Studioという製品名で紹介されている資料もありますが、同じD-IDの製品です。
料金:公式の料金ページから金額を取得できませんでした。 プラン名の構成は下の商用利用の項目のとおりです。
商用利用:プラン名で商用可否が分かれます。Trial、Lite、Buildは個人利用限定で、SNSへの投稿はできても商用利用はできません。Pro、Advanced、Enterprise、Launch、Scaleが商用利用に対応します。前提として、入力する画像・音声・文章の権利を自分が持っている必要があります。(商用利用の根拠:D-ID Help:What are the copyright and commercial use rights for my videos?)
注意点:有料プランでも商用不可の区分が存在するサービスです。「課金したかどうか」ではなく「商用ライセンスの対象プランかどうか」で判断してください。ここを間違えると、料金を払っているのに納品に使えないという事態になります。
そのほかのアバター系
Colossyan(研修・学習向け)、AI Studios(旧DeepBrain AI)、Elai、Synthesys、Hedra。いずれも商用条件は今回判定していないので、各社の規約ページで確認してください。
記事・台本から完成動画を作るサービス
映像クリップではなく、字幕もナレーションもBGMも入った完成動画がほしい人はこちらです。既存のブログ記事を動画化する用途で使われることが多い分野です。このジャンルでは、AIが作った部分より「サービスが用意した素材」の条件のほうが問題になります。
Canva
公式サイト:https://www.canva.com/features/ai-video-generator/ / 料金ページ:https://www.canva.com/pricing/
得意なこと:AIで作ったクリップに、文字や図形や写真を重ねて仕上げること。デザインと動画を同じ画面で完結させたい人向けです。
無料内容:Freeプランは0ドルで、StandardまたはPremiumのAI機能を合計20回まで使えます。
料金:Proが1人あたり年144ドルで、無料プランの10倍のAI利用枠。Businessが1人あたり年250ドルで、20倍の枠。AI機能は種類によって消費レートが違い、同じ枠を共有して消費します。
商用利用:AI Product Termsは、規約に従った適法な目的であれば出力を使えるとしています。ただし注意が必要なのはここからで、Canvaのライブラリにある写真・映像・音楽を取り込んだ場合、その部分には素材ライセンスが適用されます。動画全体の権利と、個々の素材の権利は別に考えてください。(商用利用の根拠:Canva AI Product Terms)
注意点:素材を加工したからといって、その写真や音楽を自由に再配布できるようになるわけではありません。使った素材と適用されるライセンスを、書き出す前に確認してください。
Pictory
公式サイト:https://pictory.ai/ / 料金ページ:https://pictory.ai/pricing
得意なこと:記事や台本を入力して、映像・音声・字幕を組み合わせた動画を作ること。手元に文章資産がある人ほど効果が出ます。
無料内容:無料プランではなく、14日間の無料トライアルという形です。
料金:Starterが月29ドル(年払いで月25ドル)、月200分または年2,400分。Professionalが月59ドル(年払いで月35ドル)、月600分または年7,200分、カスタムアバターと音声クローンに対応。Teamが月199ドル(年払いで月119ドル)、月1,800分、3人以上での共同作業向け。Enterpriseはカスタム。全プランで透かしなし、商用利用可と表示されています。分数は書き出した動画に対して消費され、プレビューでは減りません。
商用利用:公式の製品ページにAI生成コンテンツの商用利用を認める説明があります。内蔵の画像・映像・音楽は提携先とのライセンスに基づく利用です。(商用利用の根拠:Pictory Help:ライブラリ素材とBGMの扱い、製品側の説明はPictory Free Online Video Maker)
注意点:この記事で一番「見落とすと困る」情報がここです。公式ヘルプは、2026年9月1日以降、Melodieの音楽を含むYouTube動画を公開する前に、適切なクリアランスコードを動画の説明欄に追加するよう案内しています。素材が使えることと、公開時の手続きが不要なことは別です。BGMを入れるなら、書き出し後にもうひと手間あると考えておいてください。
Fliki
公式サイト:https://fliki.ai/ / 料金ページ:https://fliki.ai/pricing
得意なこと:文章にAI音声と映像を組み合わせること。ブログ記事をナレーション付き動画に変える用途が中心です。
無料内容:Freeプランは月3クレジット(年36クレジット)、720p、最大1分、Flikiの透かし入り、商用権なし。試す用途に限られます。
料金:Standardが年2,160クレジットで最大15分の動画、商用権付き。Premiumが年7,200クレジットで最大40分。Enterpriseはカスタム価格で年払い。年払いで25%オフの表示があります。月額の具体的な金額は、料金ページの静的な内容からは取得できませんでしたので、購入画面で確認してください。
商用利用:有料のサブスクリプションには商用ライセンスが付き、文章がオリジナルで権利上の問題がなければYouTubeなどで収益化できると説明されています。無料プランには商用権がありません。(商用利用の根拠:Fliki Pricing)
注意点:音声を修正して書き出し直すたびにクレジットを消費します。料金表の枠を、そのまま完成動画の本数と考えないでください。最初の数本は修正回数が多くなりがちです。
そのほかの編集・自動制作系
InVideo、Lumen5、VEED、CapCut、Captions、Visla、Renderforest、Revid AI、Vrew。機能の比較候補ですが、商用ライセンスは今回判定していません。使う素材・音声・プランの条件を個別に確認してください。
自分のPCで動かす公開モデル
月額料金を払わずに動かせる選択肢もあります。ただし、そこそこのGPUを積んだ機材と導入作業が必要です。「無料で使える」と紹介されることが多いですが、正確には「利用料がかからない代わりに、機材と時間と知識を自分で出す」という選択です。
そしてもうひとつ、プログラムのライセンスだけで生成動画の全用途が決まるわけではありません。コード、モデルの重み、追加で読み込むモデル、入力素材のそれぞれに条件が付き得ます。
Wan2.2
公式リポジトリ:https://github.com/Wan-Video/Wan2.2 / ライセンス:https://github.com/Wan-Video/Wan2.2/blob/main/LICENSE.txt
文章や画像からの動画生成モデル。公式リポジトリのLICENSE.txtでApache 2.0を確認しました。ただし、追加モデルや入力素材の条件は別に確認が必要です。
AnimeGen(AIdeaLab)
サービス:https://animegen.jp/ / モデル:https://huggingface.co/aidealab/AnimeGen-T2V ・ https://huggingface.co/aidealab/AnimeGen-I2V
国内の株式会社AIdeaLabが作った、アニメ表現に特化した動画生成AIです。この記事のなかで唯一、日本語の一次情報がそろっていて、かつ商用利用の条件がはっきりしている選択肢になります。
まず整理しておくと、AnimeGenには2つの顔があります。ひとつは animegen.jp で提供されているWebサービス。2025年10月1日に国内向けベータテストが始まり、Googleアカウントでテキストからのアニメ生成と画像からのアニメ生成を試せる形でした。もうひとつが、2026年7月13日に無償公開されたモデル本体です。Hugging Faceからダウンロードでき、ブラウザ上のデモも公開されています。「サービスの話」と「モデルの話」が混ざった記事が多いので、どちらの条件を見ているのか意識して読んでください。
ライセンス:モデルはApache License 2.0です(Hugging Faceのモデルカードで確認。Copyright 2026 AIdeaLab, Inc.)。この記事に載せた他の公開モデルの多くが「商用未判定」だったのに対し、ここは商用利用の可否がはっきりしています。
中身:AlibabaのWan2.2を土台に、アニメ向けの追加学習をしたモデルです。テキストから動画のT2VはWan2.2-T2V-A14B、画像から動画のI2VはWan2.2-I2V-A14Bがベース。14Bパラメータ、BF16。学習にはH200を24基使ったと記載があります。ローカルで動かす場合の推奨環境はRTX 4090以上です。フレーム補間のデモも別途公開されています。
制限:Apache-2.0とは別に、モデルカードに禁止用途が並んでいます。実在人物のディープフェイク、なりすまし、政治や報道を装った誤解を招くコンテンツ、未成年および未成年に見えるキャラクターの性的コンテンツ、生成物を実写と偽って提示すること。開発元自身が「アニメ調の表現に最適化されており、実写映像の生成は想定していない」と明言し、複雑な動き、手や指、キャラクターの同一性の維持が不安定だという限界も書いています。
背景:経済産業省・NEDOのGENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)の支援を受けて開発されました。学習データの収集は日本の著作権法に沿って行ったと報じられています。
紛らわしい点:英語圏に「AnimeGen」を名乗る無関係なアニメ画像生成サイトが複数あります(animegen.io、animegenai.org、aianimegen.org など)。AIdeaLabの公式は animegen.jp です。英語で検索すると別物が上位に出るので、提供元で確認してください。
AnimateDiff
公式リポジトリ:https://github.com/guoyww/AnimateDiff
画像生成モデルを使ってアニメーションを作る仕組みです。リポジトリにはApache 2.0のライセンス表示がある一方で、READMEのDisclaimerには「This project is released for academic use.」という記載があります。両方の記述があるため、商用で使う場合は対象ファイルや重みにどの条件が適用されるかを確かめてください。GitHubで公開されているから自由に使える、とは判断しないほうがいい例です。
そのほかの公開モデル
HunyuanVideo(Tencent)、CogVideoX、LTX-Video、Open-Sora(OpenAIのSoraとは別プロジェクトです)、Stable Video Diffusion、Deforum、FramePack、SadTalker、LivePortrait。いずれもモデル固有の条件は今回判定していません。リポジトリのLICENSEと、使う重みの配布ページを別々に確認してください。
なお、ComfyUIはモデルを組み合わせて実行するための制作ツールであって、動画生成モデルそのものではありません。まとめ記事で並列に並んでいることがありますが、役割が違います。
目的別、最初に触るならこれ
ここまで読んで決められない場合の逆引きです。
とにかく無料で手触りを知りたいなら、Google Flowです。サブスクリプションを契約していなくても毎日50クレジットが使え、日をまたげばまた使えます。ほかの無料枠が軒並み一度きりか月数本なのに対して、ここだけは繰り返し試せます。次点はAdobe Fireflyの毎日リセットされる無料生成枠。
かつてはPikaの無料枠をすすめられましたが、現在のFreeプランは毎月0クレジットで、クレジットパックを買わないと生成できません。Runwayの無料枠も125クレジットの一度きりです。
商品やサービスのイメージ映像を作りたいなら、RunwayのStandard(年払いで月12ドル)が現実的な入口です。商用条件の説明が最も分かりやすく、編集機能まで同じ画面にあります。
社内研修や講座の動画を作りたいなら、Synthesiaの無料プランで月10分を試してから、必要ならStarterへ。台本を直すたびに撮り直す必要がないことが、このジャンルの最大の利点です。
有料広告に使う動画を作るなら、アバター系は先に許諾範囲を確認してください。Synthesiaの標準アバターは有料プロモーションに制限があります。映像生成系(RunwayやFirefly)のほうが条件を確認しやすいことが多いです。
初心者がつまずきやすい5つのこと
有料なら商用可、とは限りません。 D-IDはTrial、Lite、Buildを個人利用限定にしています。料金が発生することと、商用ライセンスが付くことは別です。
無料プランの出力を収益化してはいけない場合があります。 HeyGenの無料プランは、出力の販売・再配布・収益化・商業活動での利用を明確に禁止しています。「無料で作ってみたらよくできたのでYouTubeに上げて広告を付けた」は、このサービスでは規約違反です。
同じサービスでも、アプリ版とAPI版で規約が違います。 PixVerseは一般向け規約が非商用限定、API向け規約が商用制限なしという構成です。どちらの許諾が自分に適用されるかを確認してください。
後から課金しても、以前の生成物までさかのぼって商用化できるとは限りません。 Lumaの規約は、商用利用を認める有料契約の期間中に生成された出力を対象にしています。
クレジットは本数ではありません。 どのサービスもクレジット制ですが、消費量はモデル、秒数、解像度で変わります。「月625クレジット」を見て月に何本作れるか判断できる人はいません。無料枠のうちに本番と同じ設定で1本作って測ってください。
公式サイトの中でも情報が食い違います。 Pikaは料金表と公式FAQでクレジット数の記載が合っていません。Lumaは料金ページとライセンス案内でプラン名が揃っていません。こういう場合は、料金表と利用規約を優先してください。ブログやFAQは更新が遅れます。
ブログ記事を動画化したいなら、PictoryのトライアルかFlikiの無料プラン。ただしFlikiの無料プランは1分・透かし入り・商用権なしなので、判断材料としては弱めです。
仕事で使う予定が一切ない場合も、商用条件の項目だけ読み飛ばして構いませんが、その他の制限は残ります。実在する人物の同意、入力した画像や文章の扱い、学習への利用、禁止コンテンツ、年齢と地域の制限、透かしと帰属表示など気を付けて億ポイントです。
Soraはもう使えません
2026年に入ってからの最大の変更です。OpenAIのSoraは、Webとアプリが2026年4月26日に提供終了しました。APIも2026年9月24日で終了しました。Videos APIとSora 2系のモデル(sora-2、sora-2-proなど)は、代替モデルの案内なしに廃止されています。終了後は、Soraの利用にひもづくデータが削除されると案内されています。
参考:OpenAI Help Center:What to know about the Sora discontinuation、OpenAI API Deprecations
比較記事の多くはまだSoraを筆頭に載せています。2024年から2025年に書かれた記事がそのまま残っているためです。動画生成AIの情報は、記事の公開日と更新日を必ず見てください。この分野では半年前の記事が実用に耐えないことがあります。
しゃくろぐ 