今回は、VPSで無料検索順位チェックツールserposcopeを使ってみたいと思います。
他の順位順位チェックツールで有名なのはGRCとかランクトラッカーですが、どちらも機能制限があり有料でないと使いずらいです。
なので、今回は無料の serposcope を使ってみようと思います。
ただ、今回紹介する方法では有料のVPSを使います。
VPSはバーチャルプライベートサーバーのことで、借りるとマシンの中に好きなものをインストールできます。
レンタルサーバーでいいんじゃないの?という方もいるかもしれませんが、VPSにしたのには理由があり、今回紹介するserposcopeにjavaが必要だからです。
基本的にレンタルサーバーはjava禁止です。
なので、自由にできるVPSを使っていこうと思います。
普通のパソコンにもインストールできるのですが、常に起動しておかないと検索順位を取得してくれないので対象外です。
最初はserposcopeについて簡単に説明した後、導入について記載します。
それでは、見ていきましょう。
serposcopeとは?
serposcopeは前述したように無料の検索順位チェックツールです。
そのほかにも有名どころだとGRCやランクトラッカーがありますが、無料の場合、検索数に制限があり、記事が増えると使えないしろものになってしまいます。
有料の料金はGRCで年間約1万円、ランクトラッカーで月2000円です。
これに対して、serposcopeはオープンソースなので無料で使えます。その上、Windows、Mac、LinuxのOSでも動かせます。
優秀ですね。
料金も月額2000円以下でサーバーを使えれば、GRCやランクトラッカーより安く順位チェックができます。
serposcopeの特徴
ざっくり以下の感じです。
- キーワード・ウェブサイト無制限
- 競合の追跡
- ローカル&カスタム検索
- ユーザーアカウント管理
- デスクトップPC、サーバーどちらでも実行可能
- プロキシとCAPTCHAのサポート
- オープンソース(MITライセンス)
- 簡単なセットアップ
SERPOSCOPEの機能
機能はそろってます。
- せユーザーアカウント管理(ユーザー毎に各グループの閲覧権限を設定可能)
- グループ・サイト・キーワード管理
- イベント情報の登録(メモ的な機能でテーブル表示のときに表示されます)
- 全体の要約表示
- サイト毎の順位変動の比較表示
- サイト毎のチャート表示
- サイト毎のテーブル(カレンダー)表示
- キーワード毎の検索結果一覧表示
- キーワード毎のチャート表示
- キーワード毎の検索結果一覧+チャート表示
- Google以外の検索対象追加(モジュールとしてカスタマイズが必要)
- Googleのドメイン指定(例:co.jp)
- Googleの地域設定(例:Paris,Ile-de-France,France)
- Googleのパラメータ設定(例:hl=fr&name=value)
- デバイスの設定(デスクトップorモバイル)
serposcopeのサーバー選び
では、ここからは実際に導入する手順を見ていきます。
前述しましたがserposcopeはJavaで動くので、Javaが使えるサーバーが必須です。
一般的なレンタルサーバーではJavaを使えません。
Javaをサーバーで動かすためには、VPSを利用することになります。
今回選んだのがNTTPCさんのVPSクラウドです。
月額360円とめっちゃ安い!
今回は NTT PCのVPSを借りてます。
もし、そのほかのVPSを借りたい方は他のもいろいろありますのでお好みでお選びください。
ConoHa VPS (600円ぐらい)
さくらのVPS (600円弱)
NTT PCのVPS導入についてはこちらをご覧ください。
ここから先はVPSを準備してから進めてください。
ちなみに環境はCentOS7です。
以下、バージョンによって差異があるかもしれませんのでご了承ください。
SELinuxの無効化
今回は個人利用かつ大したデータも入れないのでトラブルの原因になるSELinuxを無効化しておきます。
現状の確認をします。
# sestatus
SELinux status: enabled
SELinuxが有効なので無効にします。
configファイルのコピーを作成(バックアップ)します。
# cp -piv /etc/selinux/config /etc/selinux/config.bak
Configファイルを以下の通り修正します。
# cd /etc/selinux/
# vi config
#SELINUX=enforcing ←この部分を♯でコメント。次の行のSELinuxをdisableにする。
SELINUX=disabled
OSの再起動
shutdown -r now
これでOK。
一応以下で確認できます。
# sestatus
SELinux status: disabled
Apacheのインストールと起動
Apacheはウェブサーバーです。
URLでhttp~~~~で接続するときにはこいつをインストールして起動しておかなければなりません。
以下のコマンドでインストールを実行します。
yum -y install httpd
インストールが始まるので、終わったら以下を実行しておきます。
systemctl start httpd
systemctl enable httpd
これでApacheはOKです。
firewallの設定
今回はファイヤーウォールを無効にしておきます。
個人で使うからファイヤーウォールはいいやって方は以下のコマンドでもOKです。
systemctl stop firewalld
ファイヤーウォールの設定をしたい場合は以下の4つのコマンドを実行してください。
firewall-cmd --permanent --zone=public --add-service=https
firewall-cmd --permanent --zone=public --add-service=http
firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=7134/tcp
firewall-cmd --reload
接続確認を行います。
上記画像のインスタンスのをみると、赤い部分にIPアドレスが記載されているのでブラウザのURL入力欄に以下を入力してください。
http://あなたのIPアドレス
これで、何か画面が表示されるはずです。
もしできない場合はどこかの設定が違っています。
Javaのインストール
serposcopeを動かすには、Javaが必要なのでJavaをインストールします。
Javaのバージョンは1.8以上が必要です。
以下のコマンドを実行してください。
yum -y install java-1.8.0-openjdk
以下のような感じになります。
もし、途中、止まったら「y」を押してください。
javaはこれでOKです。
serposcopeのインストールと実行
wgetをインストールします。
yum -y install wget
以下のようにserposcopeをダウンロードします。
cdで「 /var/www」ディレクトリに移動してインストールしています。
cd /var/www
wget https://serposcope.serphacker.com/download/2.11.0/serposcope-2.11.0.jar
ダウンロードできたらバックグラウンドで動かすために以下を実行します。
nohup java -jar /var/www/serposcope-2.11.0.jar &
実行後、enterを押します。
これで、ブラウザの入力欄に以下を入力してみてください。さっきの最後に:7134を追加した感じです。
http://あなたのIPアドレス:7134
以下の画面がでればOKです!
お疲れ様でした!
まとめ
思った以上に時間がかかりました(^^;
もし、アクセスできない場合、SElinuxかファイヤーウォールかVPSの設定画面セキュリティグループのルールを見直すとよいです。
お役に立ったという方がいればうれしいです!