作った曲を仕事で使えるのか。71の音楽生成AIについて、商用利用の可否を公式の規約・ライセンスページで確認し、根拠となる記述を引用とリンクで示しました。
各社の規約ページをブラウザで直接開いて本文を確認し、該当箇所を引用しました
確認できなかったサービスは「確認できず」と明記してます。規約は変わりますので実際に使う前に必ずご自身でリンク先をご確認ください。
ディストリビューターについてはこちら
この記事の読み方
商用可=公式に商用利用が認められていることを確認。
条件付き=プラン・使い方・音源によって可否が変わる。
不可=無料の範囲では商用利用できない。
確認できず=公式の記載にたどり着けなかったもので、できないという意味ではありません。
01. 歌入りの曲をまるごと作る
指示文や歌詞からフル楽曲を生成するタイプ。「無料で作れる」と「無料で使える」が最も乖離している領域です。
Suno 【条件付き】

この分野の事実上の標準。指示文や歌詞から歌入りもインストも作れ、音質と完成度で他を引き離しています。2026年にWarner Music Groupと和解しました。
商用:無料プランは不可。Pro/Premierで可。さらにダウンロード枠を消費した曲だけが商用利用の対象という条件が付きます
無料の壁:1日50クレジットで生成はできますが、ダウンロード不可。2026年9月3日から新ルール
評判:品質は最高峰との評価が定着。一方でダウンロード回数制限には不満の声が目立ちます
「you will only use such Outputs for your lawful, personal and non-commercial purposes」(無料・ベーシック層について)
Suno Terms of Service — suno.com/terms
Udio 【規約上は不可】

短い区間を生成して継ぎ足す方式で、細かいジャンル再現に強みがあります。Universal Music Groupと和解し、新プラットフォームへ移行中です。
商用:現行規約では、出力は個人的・非商用の用途に限られ、ダウンロードもできません。有料プラン向けの例外規定は、規約本文からは見つけられませんでした
確認方法:ブラウザで規約ページを直接開いて本文を確認しました。udio.com/terms はログインが必要ですが、フッターの「Terms and Conditions」から辿れる /terms-of-service は公開されています
評判:区間単位の編集自由度は高評価。ダウンロード不可と和解後の仕様変更で様子見の空気もあります
「you may use Output solely for your personal and non-commercial purposes, provided that you may not download any copies of your Output from the App for any purpose.」
Udio Terms of Service — udio.com/terms-of-service(和解後の改定とみられます。実際に使う前に最新の条項を必ずご確認ください)
Google Flow Music 【明示なし】

AIと会話しながら作曲・リミックス・ステム分離ができ、動画モデルVeoと連携してMVまで作れます。旧Riffusion/Producer.aiをGoogleが2026年2月に買収したもので、終了したMusicFXの後継にあたります。
商用:サイトの規約リンクを辿るとGoogleの一般利用規約に転送され、Flow Music固有の商用条項は見当たりませんでした。一般規約には生成コンテンツの所有権を主張しない旨の記載があります
特記:「無制限ダウンロード」を掲げており、この点はSuno・Udioと対照的です
評判:日本語のレビューはまだ少数。会話で詰めていける操作性への期待が語られています
「Google の一部のサービスは、ユーザーによるオリジナル コンテンツの生成を許可しています。Google がそのコンテンツに対する所有権を主張することはありません。」
Google 利用規約(発効日 2026年7月30日)。ただし一般規約であり、Flow Music固有の追加規約が別に存在する可能性があります
Eleven Music 【条件付き】

音声合成大手ElevenLabsの音楽機能。多言語ボーカルに強く、権利処理と商用ライセンスの明確さを前面に出しています。現行はMusic v2。
商用:無料ユーザーは非商用のみ。有料プランで商用利用が認められます
評判:ボーカルの自然さと権利面の安心感が評価される一方、音楽単体では割高との指摘もあります
「you may only use the Services for non-commercial purposes」(無料ユーザーについて/Section 1(c))
ElevenLabs Terms of Use — elevenlabs.io/terms-of-use
Treblo 【商用可】

旧Sonauto。公式サイトで改名を明言しています。4,160以上のスタイルタグを持ち、日本語ボーカルにも対応。無料で生成数の上限がありません。
商用:出力の権利がユーザーに譲渡されます。しかも規約の他の箇所にある商用利用制限が、出力には及ばないと明記されています。この分野では例外的に明快な条件です
評判:無料無制限と商用可の組み合わせが強いと評価される一方、音質はSunoに一歩譲るという指摘が共通します
「We hereby assign to You all our right, title, and interest, if any, in and to Your Outputs.」/「The restrictions on commercial use of the Services elsewhere in these Legal Terms do not limit Your use of Your Outputs.」
Treblo Terms of Service — treblo.com/tos
MusicGPT 【条件付き】

楽曲・ビート・効果音の生成に加え、ステム分離やボイス変更まで一体化した統合型。日本語UIにも対応しています。
商用:無料は個人利用のみ。有料プラン(Plus以上)で商用ライセンスが付きます
無料の壁:最長2分・MP3のみ・使えるモデルも限定
評判:UIが直感的で生成が速い点は好評。クレジット消費の分かりにくさとサポートの遅さが不満として挙がります
「有料プランのユーザーは、生成されたコンテンツに対する完全な商用権を持ちます。」(第3.1条 生成された音楽)
MusicGPT 利用規約 — musicgpt.com/terms-of-service(日本語表示。発効日 2025年1月1日)
Mureka 【条件付き】

中国Kunlun Tech系。トップページがランディングではなく制作画面そのもので、開いた瞬間から歌詞とスタイルを入力できます。日本語の歌唱にも対応。
商用:無料層では出力の権利をMurekaが保有し、非商用の用途に限られ、さらにMurekaへのクレジット表記が必須です。ゴールド購入または有料プランで、はじめて出力の所有権がユーザーに移ります
評判:日本語楽曲の自然さを検証した記事が複数あり、おおむね実用域との評価。長尺の安定性には課題も
有料層は「the ownership, title and interest in and to the AI music content generated by Mureka (the “Output”) … belong to you」。無料層は「Mureka owns all rights, title and interest in and to the Output」とされ、利用は「solely for your lawful, internal, and non-commercial purposes, provided that you give attribution credit to Mureka」に限られます。
Mureka Terms — mureka.ai/terms
海綿音楽(Haimian Music) 【確認できず】
ByteDance(TikTok運営元)のAI音楽プラットフォーム。AI作曲・作詞・ボイスクローンを無料で提供しています。中国語圏で大きな存在ですが、日本語記事ではほとんど紹介されていません。
商用:公式の記載を確認できていません。日本からの利用可否とあわせて要確認
評判:公開当初から「ボーカルのノイズが少なくSunoより良い」との評価が海外SNSで出ています
Jen 【確認できず】
権利処理済みのデータのみで学習したことを掲げる商用向けサービス。APIで他プラットフォームに組み込めます。学習データの正当性を重視する企業案件を狙った設計です。
商用:商用利用を前提としたサービスですが、条件の公式記載は確認できていません
評判:一般ユーザーの評価情報は少なめ。企業向けの位置づけです
Splash AI 【確認できず】
15人のAIボーカルを内蔵し、テキストから歌へ変換します。2017年から自社でAI音楽技術を開発し、学習データも自社保有と明記。Roblox上でも展開しています。
商用:ロイヤリティフリーを掲げていますが、規約本文は確認できていません
評判:若年層向けの手軽さが評価される反面、本格制作には物足りないという位置づけ
MyEdit 【確認できず】
CyberLink運営。「Lyrics to Song」で歌詞から楽曲を作れます。画像編集や文字起こしなど他のAIツールと同じ画面に同居しており、動画編集ユーザーに向いています。
商用:公式の記載を確認できていません
評判:日本語の比較記事に頻出。手軽さは評価される一方、専門ツールほどの自由度はないとされます
Boomy 【条件付き】
数クリックで曲が完成し、そのままSpotifyやApple Musicへの配信と収益分配まで繋げられるのが最大の特徴。音楽経験ゼロの人の入口として紹介されることが多いサービスです。
商用:規約上、生成された全トラックの所有権はBoomyにあります。ただしサブスク契約中にダウンロードした曲については所有権を主張せず、個人利用にも商用利用にも異議を唱えないとされています
評判:「とにかく簡単」は共通評価。一方で曲の個性が出にくい、配信面の規約変更に振り回されたという声もあります
「Although Boomy owns all Tracks … Boomy does not claim any ownership to Tracks downloaded by you while you are actively subscribed to certain Membership Plans … Boomy has no objection to you using Tracks downloaded when you are or were a Subscriber for both personal and commercial purposes.」
Boomy Terms of Use — boomy.com/terms
その他(MiniMax Audio/Soundverse/Musicful/TopMediai/Brev AI) 【確認できず】
いずれも無料枠を持つ楽曲生成サービスですが、商用利用条件の公式記載にはたどり着けませんでした。記事に載せる場合は個別に規約の確認が必要です。
リンク:MiniMax Audio/Soundverse/Musicful/TopMediai/Brev AI
02. BGM・インスト・音楽素材
動画やゲームに敷く音を作る層。商用利用そのものより、「どこまでを商用と呼ぶか」の線引きが各社バラバラなので、そこが落とし穴になります。
SOUNDRAW 【商用可】

日本発。ジャンルや雰囲気を指定してBGMを生成し、小節単位で構成を編集できます。「100% Copyright-Safe」を掲げ、自社制作の楽曲のみで学習していると明記しているのが最大の強みです。
商用:全プランで個人・商用の両方に利用可。YouTube、ゲーム、ラジオ、テレビ、クライアント案件まで広くカバーします
注意:DSP配信はサブスク契約中のみ公開を維持できます。解約すると配信を続けられません
評判:権利面の安心感と日本語サポートが高評価。無料ではダウンロードできない点への不満が定番です
「Personal and commercial use in all of your projects」/配信については「you can only keep your content published while your SOUNDRAW subscription is active」
SOUNDRAW License — soundraw.io/license
AIVA 【条件付き】

オーケストラや劇伴に強く、250以上のスタイルとMIDI書き出しに対応。生成後に自分で編集して使うプロ寄りの設計です。
商用:無料は収益化不可。Standardで特定プラットフォームに限った収益化、Proでようやく著作権が自分のものになり制限なく収益化できます
無料の壁:月3ダウンロード、最長3分、MP3とMIDIのみ、AIVAへのクレジット表記が必須
評判:クラシックや劇伴の質は突出との評価。無料版の著作権帰属は要注意点として頻繁に指摘されます
無料・Standard は「Copyright owned by AIVA」、Pro は「Copyright owned by YOU」
AIVA Pricing — aiva.ai/pricing
Mubert 【条件付き】
コンテンツ向け音楽と、途切れない連続BGMの生成。APIでアプリやサービスに組み込む使い方も想定されています。
商用:無料と最下位の有料プランは非商用。中位で限定的な商用、最上位で完全な商用利用になります
注意:全プランでContent ID登録とストリーミング配信、ストック音楽サイトへの提供が禁止されています
評判:長時間BGMの用途で重宝されます。配信・Content IDの制限を見落とす例が多いので注意
無料プランは「Non-commercial use with attribution」(帰属表示つきの非商用利用)
Mubert Pricing — mubert.com/render/pricing
Soundful 【条件付き】
ロイヤリティフリーのインスト生成。ブランド向けの音楽制作にも対応しています。
商用:無料(パーソナルライセンス)では商用利用不可。上位プランへのアップグレードが必要です
無料の壁:生成は無制限なのに、ダウンロードは月1回のMP3だけという構成です
評判:音質は安定との評価。無料枠が月1DLと狭く、実質お試し扱いという指摘が多いです
料金ページに、標準プランのトラックは商用利用できない旨の記載があります。
Soundful Pricing — soundful.com/pricing
Stable Audio 【条件付き】
Stability AIによる音楽・効果音生成。楽曲よりも音素材やサウンドデザイン用途で評価されています。
商用:無料は商用不可。加えて、Stability AIのライセンス体系では年商100万ドル未満なら商用利用可、超えるとEnterpriseライセンスが必要という線引きがあります
評判:効果音とループ素材の質は高評価。ライセンス構造の分かりにくさが繰り返し指摘されます
「free for everyone, unless you’re using the Core Models for a commercial purpose and you or your organization generate over USD $1M」
Stability AI License — stability.ai/license(サービス版 stableaudio.com の条件はこれとは別建てです。契約前に両方の確認を)
Beatoven.ai 【条件付き】
動画・ゲーム・ポッドキャスト向けのBGM生成。感情や場面から選ぶ設計です。
商用:商用利用は想定されていますが、再販、Spotify等ストリーミングへの配信、Content ID登録はいずれも不可と料金ページに明記されています
評判:ポッドキャスト用途で使いやすいとの評価。楽曲としての完成度は控えめとされます
料金ページに、再販不可・ストリーミング配信不可・Content ID登録不可の3点が記載されています。
Beatoven Pricing — beatoven.ai/pricing
Endel 【確認できず】
他とは性格が違う「機能性音楽」。集中・リラックス・睡眠のためのサウンドスケープを、時間帯などに合わせてその場で生成します。神経科学の裏付けを掲げ、Apple WatchやAmazonデバイスにも対応。
商用:公式の記載を確認できていません。そもそも素材提供ではなく聴くためのサービスです
評判:「作業中の集中が続く」という体感評価が多く、制作ツールというより生活ツールとして定着しています
CREEVO 【確認できず】
日本の大学発の自動作曲システム。歌詞を入れるとオリジナルのメロディーを付けてくれます。研究プロジェクトとして無料公開されており、日本発の取り組みとして記事に入れる価値があります。
商用:公式の記載を確認できていません。研究目的の公開のため、商用利用は事前確認を強く勧めます
評判:商用サービスと比べる対象ではなく、研究成果として紹介されることがほとんどです
Epidemic Sound / Artlist 【商用可】
生成AIではなく音楽素材ライブラリ側からのアプローチ。Epidemic Soundは「人が作った音楽を、AIの速度で動画に同期させる」という打ち出しで、生成AIと真逆の立場を鮮明にしています。ArtlistはAI Music・AI Voiceoverを素材と統合。
商用:いずれもサブスク契約者の商用利用を前提としたサービスです。無料枠はトライアルのみ
評判:YouTube制作者の定番。権利トラブルの少なさで信頼が厚く、生成AIとの比較軸として記事に有効です
ecrett music 【条件付き】
日本発。シーン・気分・ジャンルを選ぶだけでBGMができる、操作の簡単さに特化したサービスです。規約の仲裁条項に「SOUNDRAW」の社名が出てくることから、SOUNDRAWと同じ運営元とみられます。この関係に触れている比較記事はほとんどありません。
商用:無料でダウンロードした曲は、公開も商用利用も禁止。有料でダウンロードした曲は個人・商用の両方に使えます
評判:日本語対応と操作の分かりやすさが評価されています
「any music that is downloaded for free is prohibited from publishing and/or commercial use.」/有料分は「may be used for both personal and commercial purposes.」
ecrett music Terms of Service — ecrettmusic.com/terms(日本語版)
Loudly 【条件付き】
音楽とビートの生成、制作支援。ソーシャル動画向けの短尺BGMに強みがあります。
商用:規約は自分の出力の商用利用を認める書き方ですが、無料層と有料層の線引きは規約本文からは特定できませんでした。料金ページ側の条件もあわせて確認してください
注意:出力が第三者の権利を侵害しないことを保証しないと明記されており、商用利用のリスクは利用者が負う建て付けです
評判:手軽さは評価。楽曲の独自性では上位勢に劣るという位置づけです
「Loudly does not represent or warrant that any Output is non-infringing, free from third-party rights, or suitable for commercial exploitation without additional clearance.」
Loudly Terms and Conditions — loudly.com/terms-and-conditions
Aimi 【確認できず】
音楽の生成と構成を対話的に操作するタイプ。エレクトロニック系に軸足があります。
商用:公式の記載を確認できていません
03. 作曲・制作を支援する
曲を丸ごと作るのではなく、自分で作る過程を助けるタイプ。出力が「自分の作品」になるため、商用利用のハードルはもともと低いのが特徴です。
BandLab 【商用可】
ブラウザで動く無料のDAW。SongStarter(アイデア生成)、Palette(ループ合わせ)、AutoMix(自動ミックス)、Voice Cleaner、Audio-to-MIDIなど11のAI機能を備えます。
商用:自作曲として配信・収益化が可能。コア機能はすべて無料で、隠れた課金はありません
評判:「無料でここまでできるのか」が共通評価。初心者の入口として最も推されるサービスのひとつです
Suno Studio 【条件付き】
Sunoのブラウザ版DAW。MIDIコントローラーでの演奏、サイドチェインやコンボリューションリバーブなどのエフェクト、BPM・ピッチ編集、ステム分離、範囲指定での書き出しに対応。「生成して終わり」から「生成してから作り込む」への転換点にあたる機能です。
商用:Sunoの上位プラン扱いのため、本体と同じ規約が適用されます(無料層は非商用)
特記:Studio利用者はダウンロード無制限とされ、本体の回数制限の例外になっています
評判:DAWとしての完成度への期待と、既存DAWユーザーからの「まだ補助的」という評価が混在します
LALAL.AI 【条件付き】
ボーカルと楽器の分離に特化。ノイズ除去、リバーブ除去、ボイスチェンジ、ボイスクローンまで揃います。
商用:ツール自体の利用は有料プランで商用対応。ただし分離元の曲の権利は別問題で、他人の楽曲を分離して使うことは当然できません
無料の壁:10分ぶん(低速キュー)、アップロード200MBまで
評判:分離精度は最高水準との評価が定着。無料枠の短さが唯一の不満点として挙がります
Moises 【条件付き】
音源分離に加え、コードとキーの自動検出、テンポ変更、メトロノーム同期まで備えた演奏者向けアプリ。練習用途での利用が非常に多いサービスです。
商用:LALAL.AIと同様、分離元の楽曲の権利が前提になります。練習・耳コピ用途が中心
評判:バンド練習や耳コピでの定番。「練習用途ならMoises、分離品質ならLALAL.AI」と使い分ける記事が多いです
LANDR / LANDR Composer 【商用可】
AIマスタリングの草分け。配信、300万以上のサンプル、70以上のプラグインまで含む総合プラットフォームに育ちました。LANDR ComposerはAIコード進行ジェネレーターで、かつてのOrb Producer Suiteはここに統合されています。
商用:自作曲のマスタリングと配信が本来の用途で、商用利用が前提のサービスです
評判:手軽さで支持。プロのエンジニアには及ばないが、デモや個人リリースには十分という評価です
Magenta Studio 【商用可】
GoogleによるAbleton Live用のMIDIプラグイン5種。Continue(最大32小節まで延長)、Generate(4小節を自動生成)、Interpolate(2つのメロディを融合)、Groove(人間らしいノリを付与)、Drumify。
商用:完全無料。出力はMIDIなので、生成音源の権利問題が起きにくい構造です
評判:研究発らしい実験的な面白さが評価される一方、更新が活発ではない点が指摘されます
買い切りプラグイン(Captain Plugins/Scaler) 【商用可】
Captain Pluginsはコード・メロディ・ベース・ドラムを同じキーで書ける5つの連携プラグイン。Scalerは音楽理論とハーモニーを扱うプラグインで、現行はScaler 3です。
商用:いずれも制作補助ツールで、出力は自作曲。商用利用が前提です
注意:Scalerはドメインがscalerplugin.comからscalermusic.comに移転しています。リンク掲載時は注意
その他(Klangio/Staccato/Hookpad) 【確認できず】
Klangioは音源やYouTube動画を楽譜・MIDIに自動変換する採譜サービス。StaccatoはMIDIによる作曲支援、Hookpad/Ariaはコード進行とメロディ作成です。
商用:公式の記載を確認できていません。ただし採譜については、元曲の権利が別途関わる点に注意が必要です
04. 歌声を合成する
この記事で最も注意して読んでほしい章です。日本の歌声合成ソフトは「ソフトの商用利用」と「キャラクターの商用利用」が別の契約になっており、ここを取り違えると規約違反になります。
NEUTRINO 【商用可】

国産の歌声生成AI。「AIきりたん」で広く知られ、17名のキャラクターボーカルを収録。拡散モデル版のNEUTRINO Diffusionも公開されています。完全無料です。
商用:本体には特に制約がなく、商用・非商用を問わず利用可。使用報告や記載も任意です。無料ソフトとしては非常に寛容な条件
注意:キャラクターごとに規約が異なります。使う音源のガイドラインを個別に確認してください
評判:無料とは思えない歌声品質という評価が定着。操作はやや技術寄りで、慣れが要るという声もあります
「楽曲制作など一般的な音声ファイルの利用用途ではNEUTRINO側には特に制約はありません。商用非商用問わずご利用いただけます。」
NEUTRINO 公式FAQ — studio-neutrino.com/faq
Synthesizer V Studio 2 【条件付き】

Dreamtonics製。「業界標準の歌声・ボーカル制作ソフト」を掲げ、ノートと歌詞を入れて声を選び、表情を作り込めます。現行はStudio 2 Pro。日本ではAHS(AH-Software)が販売しています。
商用:正規ライセンスを購入すれば、生成した合成音声を無償で商用利用できます。追加のライセンス料は不要
注意:体験モード中に生成した音声は商用利用できません。試用で作ったものをそのまま仕事に使うのは規約違反です
評判:歌声の自然さでは最上位という評価がほぼ共通。ボカロPからプロまで採用が広がっています
「使用者は、本製品を使用することによって生成した合成音声を無償で商用利用することができます。」/体験期間中は「商用利用することはできません。」(第10項)
Synthesizer V 2 エンドユーザー使用許諾契約書 — ah-soft.com
CeVIO AI 【別途契約が必要】

国産のAI歌声合成。ソングとトークの両方の製品があり、ずんだもんなど人気キャラクターも擁します。2026年3月時点でバージョン9.1.20.0まで更新が続いており、現役です。
商用:ソフトを買っただけでは営利目的に使えません。個人向け商用ライセンス、教育ライセンス、法人ライセンスのいずれかを別途購入する必要があります
注意:その商用ライセンスにもキャラクターの商用利用は含まれません。音声の利用許諾とキャラクター利用は別物です
評判:キャラクターの表現力が評価されます。非営利なら有償配布も可能という線引きは独特で、同人活動と相性が良い設計です
「個人ユーザー様が本製品で作成したコンテンツを非営利目的(有償配布含む)で利用することができる製品です。」/「本ライセンスは……キャラクターの商用利用は含まれません」
CeVIO AIライセンス — ah-soft.com/commercial/cevio(個人利用許諾範囲に、できること・できないことの具体例が並んでいます)
VoiSona 【条件付き】
テクノスピーチによるAI歌声合成。旧称CeVIO Pro。ソング編集ソフト本体が無料で、ボイスライブラリがサブスクという構成です。トーク用のVoiSona Talkも展開。
商用:合成音声を営利・非営利、商用・非商用を問わず利用する権利が規約で許諾されています。CeVIO AIとは対照的な条件です
注意:追加ボイスライブラリは権利元の許諾や利用料が別途必要な場合があります。お試し機能で生成した音声も商用利用不可
評判:本体無料で始められる手軽さが入口として評価されています。CeVIO AIとは課金方式も商用条件も逆なので混同に注意
「ユーザーが本サービスを利用することにより得られた合成音声を営利/非営利、商用/非商用を問わず利用する権利」(第7条3項⑴)
VoiSona 利用規約(PDF) — voisona.com
ACE Studio 【条件付き】

AIボーカル、AI楽器、ボイスクローン、ステム分離、動画生成までを一つにまとめたオールインワン。自分の歌声からAI歌声データベースを作れるのが最大の特徴です。日本ではディリゲントが正規代理店。
商用:大半のプリセット音声はロイヤリティフリーで商用・非商用とも利用可。ただし一部の音声は提供元から別途ライセンスの取得が必要です
確認方法:公式ドキュメントによれば、各AI音声にマウスを合わせると個別の条件を確認できます
評判:DTM系メディアで高い評価。Synthesizer Vの直接の競合として、ボイスクローンの手軽さが差別化点とされます。⑤のACE-Stepと同じ開発元です
「Most of our pre-made voices are royalty-free. You can check it by hovering your mouse on each AI voice.」
ACE Studio Docs — License & Copyright
Kits AI 【条件付き】
AI歌声と声質変換を軸にした制作支援。ボイスデザイナーやブレンダーで声を作り込めます。
商用:自分で作ったカスタム音声モデルの出力は、個人・商用とも利用可。一方、既成のAI音声モデルは各モデルのページに個別のライセンス条件があり、一律ではありません
無料の壁:変換は15分ぶん使えますが、ダウンロード0分。作った音を持ち出せません
評判:声質変換の質は評価される一方、無料ではダウンロードできないのが実質的な壁とされます
カスタムモデルの出力は「for both personal and commercial use」。既成モデルは「subject to the specific license terms set forth on the applicable pages for such AI Voice Models」。
Kits.AI Terms of Service — kits.ai/terms-of-service
VOCALOID 【確認できず】
ヤマハの歌声合成。日本の歌声合成文化そのものを作った存在で、現行世代はAIを活用した製品になっています。
商用:公式サイトの利用規約はサイトとショップの利用に関するもので、制作した歌声の商用条件は書かれていません。ボイスバンクごとのEULAで個別に確認する必要があります
評判:歴史と資産の厚みは随一。純粋な音質では後発のSynthesizer VやACE Studioに追われているという見方が増えています
「VOCALOID SHOPサービスを通じて購入した商品と同時に入手できるデモデータ等の特典は、商用利用できません。」(サイト規約に明記されている数少ない商用言及)
VOCALOID 利用規約 — vocaloid.com/terms
オープンソース(OpenUtau/DiffSinger) 【商用可】
OpenUtauはオープンソースのUTAU後継。DiffSingerは拡散モデルによる歌声合成システムで、1,175コミットと活発に開発が続いています。
商用:ソフト自体はオープンソースで自由に使えます。ただし実際に歌わせる音源(ライブラリ)ごとの規約が別にあります。ここは日本の商用ソフトと同じ構造です
評判:技術的評価は高く、日本語コミュニティでも音源制作が進んでいます。導入は上級者向け
その他(Supertone/Emvoice One) 【確認できず】
SupertoneはHYBE傘下の音声AI企業で、リアルタイムボイスチェンジャーやノイズ除去を提供。Emvoice OneはVST/AU/AAX対応の英語ボーカルシンセです。
商用:いずれも公式の記載を確認できていません
05. 自分の環境で動かす公開モデル
ここではライセンスがそのまま商用可否です。
MITとApache 2.0なら商用利用に制限がありません。
導入には専門知識が必要です。
| モデル | 概要 | ライセンス・商用 |
|---|---|---|
| ACE-Step 1.5 | ローカル音楽生成の最有力。ACE StudioとStepFunの共同開発でスター1.2万超。④のACE Studioと同じ開発元 | MIT/商用可 |
| ACE-Step | 音楽生成の基盤モデル本体 | Apache 2.0/商用可 |
| HeartMuLa | 歌詞とタグを条件とした多言語楽曲生成。コーデックや歌詞整列モデルも同梱 | Apache 2.0/商用可 |
| DiffRhythm | 拡散モデルでフル尺を高速生成。延長・編集も可能 | Apache 2.0/商用可 |
| Muse | 再現性を重視した長尺楽曲生成。細かなスタイル制御。ACL 2026採択 | MIT/商用可 |
| YuE | 歌詞から長尺の歌入り楽曲を生成 | Apache 2.0/商用可 |
| SongGeneration/LeVo 2 | 歌声と伴奏を含む楽曲生成。GitHubは404のためHugging Faceを参照 | 商用制限あり/要確認 |
| SongBloom | 自己回帰スケッチと拡散リファインを交互に行う楽曲生成 | 要確認 |
| InspireMusic | 音楽・歌・音声生成の統合ツールキット。既存曲の継続も可能 | 要確認 |
| AudioCraft(Meta) | MusicGenのほか AudioGen・MAGNeT・JASCO・MusicGen Style・EnCodec を同梱。「MusicGen」の1行で書くと中身を取り違えます | モデル別/要確認 |
| Stable Audio Open/Stable Audio 3 | 短い音楽素材・サンプル・効果音の生成と、音楽・音声生成モデル群 | 年商100万ドル未満なら商用可(Stability AI License) |
| Magenta RealTime/2 | リアルタイム操作の音楽生成と、ローカルでのライブ生成 | 要確認 |
| MiniMax Music | 公開ウェイトを提供する音楽生成モデル | 要確認 |
| Lyria/Lyria RealTime | Flow Musicなどの背後で動くモデル。サービスではありません | API経由 |
| Jukebox(OpenAI) | 先行研究。2026年4月8日にアーカイブ化され更新予定なし | 非商用 |
06. すでに終わった・移ったサービス
| 対象 | 現在の状況 |
|---|---|
| MusicFX / MusicFX DJ | 2026年7月31日に終了。Google Flow Music に統合されました |
| Riffusion / Producer.ai | 2026年2月にGoogleが買収し、Flow Music になりました。旧URLは転送されます |
| Amper Music | Shutterstockが買収し、単体サービスとしては実質終了 |
| WavTool | サイトに 「WavTool has gone offline」 と表示。サービス停止済み |
| Orb Producer Suite | orbplugins.com が LANDR Composer のページへ転送。LANDRに統合 |
| Evoke Music | evokemusic.ai が amadeuscode.com へ転送。Amadeus Code のライブラリの一つに |
| Sonauto | Treblo へ改名。チーム・楽曲・アカウントは同じと公式に明記 |
| Scaler | scalerplugin.com は旧ドメイン。scalermusic.com が現行 |
| OpenAI Jukebox | 2026年4月8日にアーカイブ化。歴史的文脈でのみ言及を |
| Melodio | SSL証明書の期限切れでアクセス不可。掲載は保留を推奨 |
商用利用について
「無料で商用可」はほとんどない。この記事の範囲で無料かつ商用に使えるのは、Treblo、NEUTRINO(本体)、BandLab、Magenta Studio、オープンソース勢、そしてMIT/Apache 2.0の公開モデルくらいです。
ソフトの商用可と、音源・キャラクターの商用可は別の契約です。NEUTRINO、CeVIO AI、VoiSona、ACE Studio、OpenUtau はこの構造です。
「商用OK」でも、配信やContent IDは別に禁止されていることがあります。Mubert と Beatoven は明確に禁止。SOUNDRAW は解約すると配信を続けられません。YouTubeに載せるのか、Spotifyで配信するのかで、見るべき条項が変わってくる場合があります。
「無料で作った曲は自分のものではない」サービスがあるので注意!Boomy、Mureka、AIVA は、無料層の出力の権利を運営側が保有します。有料にして初めて自分のものになるサービスです。
しゃくろぐ 
